スマホ背景
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3Dオブジェクトの使いどころ

イラスト制作時、僕は高頻度でClipStudioの3D機能を使用して絵を描く際のアタリとなるカットを作ります。

特に複数キャラが重なる構図の場合は他の角度から見て極端に変な姿勢になっていないか、

キャラクターは無理のない姿勢で接地できているかといった部分がどうしても気になります。

なので本格的にラフを進める前の段階で↓こんな風に描きたい構図に合わせた3Dモデルを準備し、

構図の確認をすることでそういった不安要素をイラストを描き進める前に排除するようにしています。

 

とはいえモデルはあくまでイラストを描くための「目安」です。

見えない部分はある程度誤魔化しも効くので全くモデルと同じ画角や配置に合わせる必要はないと思っていますし、

むしろ絵のシルエットをまんま3Dモデルと同じにしてしまうとかえって味気なく見えるものです。

3Dの人体モデルというものは平均的な人間の体型に合わせて設計されており、

そのまま線をなぞってしまっては二次元の人体イラスト特有の「誇張した体型」とはかけ離れた代物になってしまうからです。

なんかわかった風なことを言ってるように見えますが、多分僕よりずっと実力のある絵描きの方々も概ね同じことを言うんじゃないかと思います。

なんせそういう方々の受け売りですから

 

というわけでこれが上のモデルをベースに作られたラフです。岩場と後ろのカルナとメリアは一旦後回しにしてます。

この絵に限ってもフィオルンのお尻や脚、腰周りの体型はモデルよりも誇張が入っていることがわかるとおもいます。

盛ってます。

ちなみに、上の3Dモデルの画像で使用している背景用モデルですが、足元の岩場と海面については以下のものを使わせていただいております。

岩場は無料でダウンロードできますが海面は10CPがかかりますのでご注意ください。

・岩場

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2101252

・海面

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2084671

 

では。