構図を決める際に白銀比や黄金比を活用してあらかじめ絵を描く範囲を決めておくという話は以前書きましたが、
この手法はトリミングの際にも効果的に機能します。
描いている絵のうち、どのくらいの範囲までを実際に公開するものに含めるかというのは描いてるうちに結構二転三転します。
勿論大枠(赤枠の範囲内)は↑こんな感じで早い段階で決定するのですが、
背景の範囲を広めにしたい、角度を少し変えたいなどの理由で細部のカメラワークは描きながら微調整していきます。
これは着色や影もある程度塗り終えて完成に近づいている段階の絵ですが、
この時点でもキャンバスサイズは実際に書き出す絵よりもややマージンを確保して描いています。
完成版です。上の絵に比べて上下左右トリミングされてますね。
後からカメラワークを狭める分には調整が効くので、
最初からキャンバス一杯に絵を描くよりはややマージンを取る形でラフを描き進めるに越したことはないと思います。
あと、キャンバス一杯に描かないメリットとしてはこの記事の一枚目の画像のようにペンを走らせる領域が狭く済む=その分全体像の把握がしやすくなるというメリットもありますね。
いずれにしても、この方法は作業を効率的に進めるうえでも最終的な絵の完成度を高めるうえでも効果的だと思っています。
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